本日天気晴朗なれど株安し

余生も株も五里霧中

神戸物産(3038)の株主総会に行ってきました

 お久です。うちの会社も決算期が近いせいか、定年間近で閑職の私までクソ忙しく、毎日ヘロヘロでブログ更新もままなりませんでした。

 新型肺炎リスクのおかげで日経平均も先々週高値から大きく下げましたが、感染者が増加し続けて中国経済の減速と世界経済への影響が懸念されている中でも、昨日今日は一服反発となりました。米大統領民主党予備選も始まりリスク要因がまた一つ。ポートフォリオやチャートとにらめっこの時間が長くなっている昨今です。

神戸物産

 1/30業務スーパーでおなじみの神戸物産株主総会が、神戸ポートピアホテルで開催されたので行ってきました。

f:id:shimadaya264:20200130204033j:plain

神戸ポートピアホテル本館。南館はこの右側。

f:id:shimadaya264:20200130204047j:plain


 三ノ宮からのアクセスはポートライナーを使用し、市民広場前下車。会場のホテルはすぐそばです。今回の会場は南館の1階「大輪田の間」。会場には9:45頃到着しました。天気も良く暖かなのは助かりました。
 早速、受付で議決権行使書と引き換えに出席票とお土産(前渡し)をいただきました。神戸物産の総会土産は少し前までは自社取扱商品の詰合せなどボリューム感満載でしたが、相次ぐ株式分割などで株主数も増えたことから、だんだんと「質素」?になり、今回はとうとう「商品券のみ」となりました。まあ、いたし方ないと思います。

 会場の大広間は椅子席が1,800~2,000席程度用意されていたようですが、開始時間になっても5割に届かない充足率です。私の受付番号札が1,287番なので、通し番号ならもう少し埋まってもよさそうなもんですが。神戸物産の総会ってこんなに出席率悪かったですかね? (土産だけ貰って帰った株主が多かったのかな?)
男女の出席比は男7割女3割程度だと思います。年齢層は、さすが成長企業だけあって若い方から高齢者まで多様な年代層の株主さんが参加していらっしゃいました。出席者はその後若干増えたものの、一番多い時でも6割前後の出席だったように見えました。
 定刻となり沼田社長のあいさつで総会がはじまりました。若くて溌溂としてますね。挨拶も洗練された印象を受けます。監査報告に続いて事業報告、決議事項の上程が行われましたが、事業報告は田中副社長が行い、「対処すべき課題」として3点、①PB商品の強化を含めた商品管理体制の強化 ②ESG投資への取り組み ③人財の確保と育成 が沼田社長より補足として説明がありました。
 神戸物産は主力の業務スーパーの他にも「ワールドビュッフェ」を展開する神戸クック事業、「村さ来」などを展開するクイックイノベンチャー事業、太陽光発電バイオマス発電のエコ再生エネルギー事業などを手掛けていますが、これら主要4セグメント全てで黒字化を達成しています。財務諸表を見て前期と比べても総資産+、負債-、純資産+、自己資本率+などなどマイナス要因は殆ど見当たらず、いいことづくめのような報告です。
 決議事項の上程が終わり質疑に移りました。質問は事前に「1人1問」が議長から提案され承認されていましたが、ご多分にもれずルール違反をする株主さんが数人いたのはいただけません。質問は全部で17本。(1人が1度に2つ質問して足切りされた分は含みません。) 一人、用語の使い方がどうのこうのといった、いやがらせともとれる質問もありました😡が、全判的には事業展開と実績に満足している株主が多く更なる成長に向けての事業方針の確認や期待、要望を前提とした質問が殆どでした。女性の株主さんも3名質問され、うち1名は30代前半でしょうか若いお母さん株主さんでした。
主なものだけ列記します。
Q セグメント別の損益はどうなっているか。赤字ならどう対応していくのか。
A 主要4セグメントについて全て黒字化している。クックイノベーション事業については不採算店の整理を進めてきたが、今後は業態の変換なども視野に入れている。

Q 新型コロナウイルス肺炎について、中国からの輸入などによるリスクをどう考えているか。
A 取扱商品のうち中国産の占める割合は10%程度で、影響は軽微と考えている。

Q この総会も含め各店舗での障碍者への接客・対応が良くない。社員教育はどうなっているのか。
A 対応に不備があれば申し訳ない。スーパーバイザーが適宜各店舗の指導を行っているが、ご意見も踏まえ改善に取り組む。

Q 国内が人口減少の中で、出店余地について、どう考えているのか。
A 現在875店舗だが長期的な目標としては1,000店舗を目指している。小商圏での出店については各店舗が確実に利益を上げることができるようにと考えている。

Q 食品ロスについてどのような対策をとっているのか。
A 業態によっても対応が違うが、業務スーパーについては、日持ちするレトルト商品や冷凍商品を中心に品揃えしている。また。ワールドビュッフェなどは商品開発の際に賞味期限が長く保てるという点も重視している。

Q レジが込み合うことも多い。キャッシュレス決済についてはどう考えているのか。
A 手数料がかかることなので基本は各店舗の判断に任せている。少しずつ増えていくとは思っている。

Q 今後の出店の方向性について聞きたい。また、商品が大容量で手が出にくい時もある。お試しパックのような小容量なものも用意してほしい。
A 特定の県について方針を持っているわけではないが、現在は、関東1都3県と九州地区への展開に注力している。将来的には全都道府県に出店したい。商品の品揃えについては各店舗に任せている部分もある。ご意見を頂ければ色々参考とさせていただきたい。


 活気のある質疑応答でした。答弁は社長(議長)が全部やっちゃう企業も多いんですが、神戸物産は「社長が指名する」という形で役員が分担して行っていました。「ぶっきらぼう」「言葉足らず」な場面もありましたが、ワンマンではなく役員にもきちんと役割を与え参加型の総会を志向していることには好感を覚えました。
 質疑応答を終え、決議事項も全て拍手で承認され、総会は11:30頃終了しました。

 お土産は、業務スーパーの優待券、1,000円×2枚でした。ありがたく(奥さんが)使わせていただきます😊なお、2/1に2019.10期分優待として商品券1,000円分も届きました。

f:id:shimadaya264:20200130204106j:plain

こちらは総会土産

f:id:shimadaya264:20200201164016j:plain

決議通知に同封の優待券(2019.10期優待分)

 神戸物産はここ数年株式分割を繰り返していますが、きちんと成長に繋げているようですね。主力の業務スーパーについても無理な出店はせず、オーバーストアや自社競合にも気を配りながら店舗展開しています。庶民の可処分所得が実質目減りしている中では、こうした格安食料品店の需要はまだまだありそうに思えます。
株価も米中貿易摩擦新型肺炎もなんのその。昨年11月の株式分割後も上昇が続いています。古い株主さんの中には、この銘柄だけでボロ儲けしている株主さんも結構いるとか・・。
 私も100株だけの保有ですが、結構含み益が出ています。でも長期優待狙いで買った株なのでこのままキープですか・・🤔