今朝は寒かったですね。私は暑がりなので、昨日まで半袖でへっちゃらだったんですが、流石に一枚上着が必要でした。
帝国電機製作所(6333)の工場見学会に当選していたので、本日行ってきました。
帝国電機製作所は創業80年、無漏洩ポンプのシェアで日本の6割、世界の4割を占めるリーディングカンパーニーですが、播磨国(兵庫県)西部のたつの市新宮に本社があり、今回は本社工場の見学会で定員は50名です。JRを使おうかとも思いましたが、13:30開会と時間に余裕があることに加え、絶好のドライブ日和なので、愛車(国産軽四)を駆って一般道(国道2号)を通って行ってみることにしました。渋滞もなく順調にかつ快適なドライブを楽しんでたつの市に入ります。たつの市は元々は「龍野市」でしたが、平成の大合併の時、隣接の揖保川町、御津町、新宮町と一緒になって「たつの市」になっています。古くは「賤ケ岳の七本槍」の一人、脇阪安治を初代藩主とする竜野藩の城下町として栄え、全国に幾つかある「小京都」の一つにも数えられています。醤油(ヒガシマルなど)やそうめん(揖保の糸)、皮革(セイバンのランドセル)などが有名です。
国道2号から国道179号に入り、新宮三差路の交差点を西へ。JR新宮駅前を通ると帝国電機製作所本社は目の前です。
揖保川の支流、栗栖川沿いの本社工場は、3年の歳月をかけ2017年に竣工したとのことです。
13:10には本社に到着し、受付を済ませ3階のホールへ。机上には、お茶(ハーフペット)、安全帽、資料とアンケート、イヤホンが用意されています。始まるまで少し時間があったので、新工場建設の過程がDVDで流されていましたが、BGMは中島みゆきの「地上の星」でした・・。
定刻となりました。司会者(総務部の若い女性社員さん)が開会を告げ、初めに役員紹介が、続いて白石社長のあいさつと次第に沿って進みます。社長以下末端の社員まで、全てユニフォーム(作業服)を統一していますね。いつもこうなんでしょうか。
ところで、参加者は、50名の定員で32~34名程で、予想していた通り60~70代の男性が殆どで女性はわずか4人?でした。辺鄙といえば辺鄙な土地ですし、女性から見れば「ポンプ」ってあんまり興味の対象にはならないんでしょうか。流石に私より若そうな株主さんが数人しかいないのはビックリしましたけど。(とはいえ、東京から参加された株主さんもいらしたようです。ふぇぇ~。)
会社案内のDVDを見て、13:45からは4班に分かれ工場見学に。社員さんの説明に耳を傾けます。専門的なことを言われても私も含め理解している株主さんはあまりいないように見えましたが、新幹線の車両に使われているポンプが、ほぼ100%当社製であることやオートメーション化の中でどうしても人の手によらねばならない部分があることなどは興味深く聞くことができました。工場内は整理整頓され清潔で油の臭いも殆どありません。若い社員さんがキビキビ働いている姿には好感がもてました。流石、トップカンパニーともなるとそこらの町工場とはわけが違いますね。
14:45頃には工場見学を終えて始めのホールに戻りました。机上にお土産が置いてあります。その後、質疑応答が6本ありました。主なものは
Q:製造工程全般について、最重要課題は何か?
A:現場の平均年齢は30代前半。ノウハウやスキルの継承が最大の課題。
Q:キャンドポンプに次ぐ主力商品として定量ポンプということだが、市場規模は?
A:当面10億の売り上げを目標にしている。十分開拓できると見こんでいる。
敷地が河川沿いということで、タイムリーにこんな質問も・・
Q:隣接の河川の氾濫への対応は大丈夫なのか?
A:市のハザードマップでは、地面より1.5mの高さまで浸水の可能性がある。新工場の地盤は元から1m嵩上げしており、あと50㎝は、入り口に止水パネルを設置しており対応できる。
アンケートを書いて最後に入り口前で全員で記念撮影をして見学会は15:15頃にお開きとなりました。
帰路は、電車で来られていた方々は連れだって駅の方へ、車で来られていた方々はそれぞれの車で。ちなみに軽四で乘りつけていたのは、私ともうお一人(軽トラのおじいちゃん。どうやら近所の方らしい。)だけでした😅
帰宅後、お土産を開封。新宮の和菓子屋「桜屋」の最中『揖保の鮎』でした。私は、食べた時、口の中にへばり付く最中の「皮」が苦手なので、奥さんへの貢ぎ物とさせていただきました。帝国電機製作所さん。お世話になりました。
見学会は、会社の内部や社員さんが働いている様子を見るだけでも、その会社の考え方や姿勢といったものが透けて見えることも多く、投資判断のいい材料の一つと思っています。播磨の片田舎にあって、人材の確保育成など何かと不利なこともあるかと思いますが、荏原製作所との業務提携もバネに是非頑張ってほしいものです。